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オートでもかんたん!きれい!迷わずはじめるミラーレスカメラ生活2024年上半期|キヤノンミラーレスカメラ徹底比較レビュー

2024年上半期 キヤノンミラーレスカメラ徹底比較!!

これからカメラをはじめたい方必見!?
この記事では「絶対に迷わない」イチオシのミラーレスカメラをご案内しています

カメラの種類多すぎ問題

2024年1月の時点で、キヤノンは12種類、ニコン9機種、ソニーは15機種(!)ものミラーレスカメラを公式で取り扱っています。
私のようなカメラに慣れた人間でも「ギョッ」となる多さなので、初心者の方が見たらそっと前のページに戻ってしまうのでは?
と、いらん心配をしてしまうほど混沌としています。

絞り込みや機能別で、分かりやすくしてはいますが…


キヤノン公式


ソニー公式

当然のことながらレンタルでもやっぱり機種が多くてわかりづらい!(すいません)
そこで今回の記事では、はじめてカメラを使ってみたいとお考えの初心者の方向けに、人気のキヤノンミラーレスカメラからバシっと決め打ちでイチオシをご案内したいと思います。

もちろん忖度は一切無し!理由も書き添えていますので、はじめてでも迷わず選べて、次にもつながる、レンタルでも購入でも役立つ内容になっているのではないかと。
さっそく見ていきまーしょう!

先に結論を書きます
初心者にイチオシ!はトータルバランスで 「EOS R50」

記事を書いていたらいつものように無駄に長くなってしまったので、先に結論を載せておきます。
2024年1月時点で、オススメするのは「EOS R50」です!

※いちいち長いので、ここからは基本「EOS」を省略してR50などと書きます。

EOS R50
キヤノンミラーレスカメラ EOS R50

レンタルでも取り扱いあります

以下、興味のある方は読んでみてください…、長いので。

R50の選出ポイントは?

  • EOS R50の所感
  •  ・最新の映像エンジンと最新のAF技術
  •  ・かなり小さい!かなり軽い!
  •  ・タッチ操作できるバリアングルモニター
  •  ・総じて性能と価格の良バランス

エントリーモデルなのに最新の映像エンジンと、最新鋭のオートフォーカスが使えるのが非常に大きな強みです。

映像エンジンはパソコンで言うとCPU、つまり「頭脳」の部分になりますので、新しいものが搭載されているだけですべての処理が旧世代と比較して高速で高性能となります。

具体的には、写真(JPG)の画質はもちろん、被写体の検出精度や追従能力、連写速度、動画機能、そしてカメラを操作するときのレスポンスまで及びます。


プロモデルと同じ映像エンジン搭載(引用:キヤノン公式)

またキヤノンの強力な被写体検出AF「瞳トラッキング」も使えるため、非常に快適にカメラライフを楽しめると思います。

こういった最新技術は本来、プロをサポートする目的でプロフェッショナルモデルに活用されいていたものです。
それが初心者用のエントリーモデルにも使われたのですから、そりゃあもう「EOS R50 すごい!」ってなりますよね。

R50をオススメできない人は?

無条件で全人類にオススメ!とは残念ながら言えず、
ミドルクラス以上のカメラを使ったことがある人には強くオススメしたくないかもしれません。

絶対にダメ!というわけではありませんが、R50は小型軽量で軽快に扱える反面、ダイヤルやボタンが省略されていたり、機能が少し省かれたりしているため、これまで普通に使いこなしていた操作などが、R50ではできない!なんて可能性があり得るわけです(親指AFとか)。


割とすっきりめのR50背面

そのため、私の発言に騙されること無く(?)ご自身でもきちんと検討することが大事です。
あなたが撮影するとき、どんな機能を使っているか、どんなことをしたいか。
考えた結果、
R50で問題ない!R50が良いんだ!
という結論にたどり着いたのなら、自信をもってR50を選びましょう!

R50以外はダメなの?

そんなことはありません!
今回の記事を書くにあたりR50と比較した機種は、キヤノン公式でミドルクラスモデルに属している「EOS R7」と「EOS R10」、レンタルでは取り扱いがありませんが、R50と同じエントリーモデルの「EOS R100」の4つでした。
R7はちょっとお高めなので脱落、R100はR50よりもお安めですが、購入時の差額に価値を見出せなかったから、などからR50を優勝とさせていただきました。

R50にはオススメポイントは一歩及びませんが、R10やR100にも良いところがあり、使い手によっては1番になり得るカメラです。
ということで、これ以降はR50以外の機種についても併せて解説していきます。
どのようなことから価格差が生まれるのかもわかると思います!


みんないいところがある

次点でオススメは「EOS R10」
本気でカメラを長く続けられる良機

さて、イチオシの1台を選ぶにあたり、実は最後までR10かR50か悩みました。
ここではR10について掘り下げてお話し、具体的にどんな方にR10をオススメするのかを示します。

EOS R150
キヤノンミラーレスカメラ EOS R10

レンタルページはこちら

R10の特徴は?

  • EOS R10の所感
  •  ・ほとんどがR50と同じか大差なし
  •  ・映像エンジンとAF技術も同じ
  •  ・画質も(多分)同じ
  •  ・連写性能と動画性能は若干上
  •  ・カメラ操作の自由度が高い

最新の映像エンジンと、最新鋭のオートフォーカスが使え、画素数やファインダー、使用バッテリーなどもR50と同じです。
違いは連写や動画記録の部分と、カメラ本体のメカ的な部分などが価格差につながっているのかなと思います。

R10がR50より優れている部分

R10とR50の性能で異なっている(R10が優位な)部分から、一部を抜粋して表にしました。


EOS R10

EOS R50
連写撮影
電子シャッター時:最高約23コマ/秒
電子先幕・メカシャッター時:最高約15コマ/秒
電子シャッター時:最高約15コマ/秒
電子先幕時:最高約12コマ/秒
シャッタースピード
電子:1/16000秒〜30秒
電子先幕・メカニカル:1/4000秒〜30秒
電子:1/8000秒〜30秒
電子先幕:1/4000秒〜30秒
動画性能
4K/30p(6Kオーバーサンプリング)、4K/60p(クロップ)
フルHD/60p、フルHD/120p(ハイスピード)
ステレオマイク
4K/30p(6Kオーバーサンプリング)
フルHD/60p、フルHD/120p(ハイスピード)
ステレオマイク
SDカードスロット
シングルスロット(UHS-II対応 シングルスロット(UHS-I対応)
センサークリーニング
対応 非対応
実売価格※
約120,000円 約100,000円

どちらの機種も4K/30p動画の記録ができますが、R10はさらに滑らかな4K/60p動画に対応しています。ただしクロップ(画角が狭まる)処理が施されます。


説明書より抜粋。(1)が(2)にクロップされます

R10のクロップ 10mm(35mm判換算約16mm)で撮影

ご覧のようにかなり狭くなるため、建物の全景、室内、複数人で自撮りするときなどに影響がありそうです。

※オーバーサンプリングは、最終的なサイズより大きなサイズで動画を撮影してリサイズ処理が施されます
※ちなみに上位機種のR7になるとクロップなしの4K/60p動画が撮れます

また、どちらの機種もフルHD/120pのハイスピード(スロー)動画が撮れますが、R10は上限30分、R50は上限15分の制約があります。
通常の動画記録も、R10が上限2時間、R50は上限1時間の制約があり、動画を活用したい方はR50が選択肢から外れそう

続いてR10は高速記録が可能なUHS-II規格対応のSDカードが使えるので、連続記録枚数が優れています。
もちろん連写性能もR10が優れています。
AFの精度も相まって、R10の方が撮り直しが難しい一発撮りのシチュエーションに強いとわかります。

そこまで大きな差ではない?
この記事はカメラ初心者をターゲットにしていますので、ここまで読み進めてきてくれた方は、そう感じるのも当然です。
上の「R10がR50より優れている部分」は、カメラをよく使う人が気にする部分、あったら加点要素になる部分だからです。
4K/60p動画に対応などは高性能を謳うには分かりやすい箇所ですが、「多くの初心者には必要無い機能」とキヤノンが意図的に性能を省いた、のだと思われます。

R50の方が後続機種ですが、必要十分ではない機能を省くことでコストダウンし、価格を抑えることで手に取ってもらえる敷居を低くした。すなわちキヤノンマーケティング部門の巧妙な戦略ですね。

R10ならできること(R50ができないこと)

続けてR10の特長をピックアップして紹介します。

1.シャッタースピードや露出などをダイヤルで素早く操作できる

コントロールダイヤルが2つとマルチコントローラー、マルチファンクションボタンなど、R10は操作性に優れ、カスタマイズの余地も多くなっています。
片方のダイヤルに明るさ調整(露出補正)を割り当てたり、マルチコントローラーでフォーカスを移動させたりもできます。
R10はカメラに慣れている人ほど便利に使えるような配慮がされています。

一方R50はコントロールダイヤルが1つしかないので、複数の設定を即座にいじることはできません。モニターのタッチ操作を交えることで調整することになります。
即時性はやや失われていますが、R10よりも視覚的に調整できるため、操作に迷わず使いやすい、と好意的に捉えることもできます。

2.親指AFができる

マルチコントローラーはボタンとしても使える(押下できる)ので、上位機種によくある親指AF機能も使えます。
親指AFはシャッター半押し動作の代替として、シャッターボタンを触ることなくフォーカスのみを行えるため、シャッターボタンはシャッターを切るだけに集中できます。
知らなかった方はぜひ試してみてください。


R10とR50のボディ比較
3.フレキシブルAEモードがある

プログラムAE(Pモード)、シャッター優先AE(Tvモード)、絞り優先AE(Avモード)、マニュアル露出(M)などを組み合わせたような、やや上級者向けの自由度の高い撮影モードが使えます。

4.多重露出やRAWバースト撮影ができる

表現の幅が広がる応用撮影モードが使えます。
RAWバーストはシャッターを切る直前のシャッター半押し状態の写真も同時に記録できる(プリ撮影機能)ため、一瞬を逃せないシーンで活躍できます。

なお応用撮影モードの1つ「フォーカスブラケット撮影」はR50でも行えます。

5.グリップが大きめ

R50はボディサイズがかなり小さく、グリップも浅いため、手が大きい方は持ちづらいはず。
事実、手が小さめの弊社スタッフからも「R10のほうが大きくて持ちやすい」との感想をいただいてます。

R50は小さいレンズで撮影するなら、持ちづらさは気にならないかもしれませんが、大きく重いレンズを付けたときは、構えるのに苦労するかもしれません。


R10とR50のグリップ比較
6.UHS-II対応

本体ダイヤルやボタンの数もそうですが、個人的にはSDカードの「UHS-II対応」がまさに「キヤノンがR50から意図的に省いた部分」だと考えます。
UHS-II対応のSDカードは、最高速の連続撮影を行うには必須となりますが、初心者の撮影スタイルではそこまで求められることは稀でしょうし、カード自体も高価ですし。

実は、R50がR10より優れている部分

さらに便利に撮影できる機能が、R50だけにあります。
その他、違いがある箇所をピックアップしてまとめました。


EOS R10

EOS R50
シーンインテリジェントオート(A+)時
クリエイティブアシストのみ クリエイティブアシスト、クリエイティブブラケット、アドバンスA+
デジタルテレコン
非対応 2倍、4倍(いずれも静止画のみ)
被写体検出
人物、乗り物など手動で設定 手動または自動設定
動画撮影関連
音声ノイズ低減、リモコン撮影、追尾する被写体の乗り移り調整など、高度なものが多め レビュー用動画モード、自動水平補正など
液晶モニター
ワイド3.0型(3:2)、約104万ドット ワイド3.0型(3:2)、約162万ドット
1.シーンインテリジェントオートモードがさらに高度に

「クリエイティブアシスト」はシーンインテリジェントオートモード(A+)時に働くカメラ任せの自動モード。
背景ぼかしや明るさ、コントラストなど、自分好みの効果もつけられます。

R50ではシーンインテリジェントオートモードに「クリエイティブブラケット」と「アドバンスA+」が追加されました。
「クリエイティブブラケット」は自動で明るさや色合いを変えた写真も同時保存できます。
「アドバンスA+」は「クリエイティブアシスト」の上位版のような機能で、シーンに応じて自動で合成処理などもしてくれます。

このようにR50はフルオートでも一歩進んだ写真が同時記録できるモードが強化されています。カメラが写真の表現方法を教えてくれて、撮影しながら知見が広まる。まるでカメラによる撮影者育成モードみたいなものですね。

2.被写体検出に「自動」モードを新搭載

とりあえず自動があるだけで捕捉する被写体をいちいち切り替える必要がありません。カメラ任せでシャッターを切れます。
逆に人物を決め打ちで撮りたいときは、モード切替をお忘れなく。


R50は被写体検出「自動」モードあり
3.フォーカス自動切り替え「AIフォーカスAF」を新搭載

AF動作に「AIフォーカスAF」という、「ワンショットAF」と「サーボAF」を自動的に切り替えてくれる機能が増えました。
R50に追加されたほとんどが、カメラのことがわからなくても基本的にオートで撮影を楽しめるような機能になっていることが分かると思います。


R50はAF動作「AI FOCUS」あり
4.商品紹介に便利な「レビュー用動画モード」

最後に動画撮影に関する項目を少々。
動画系はちょっと複雑で、R10だけ、R50だけの機能が入り混じってますが、その中でも気になったのが「レビュー用動画モード」です!
レビュー用動画モードはカメラに近い被写体に自動でピントを合わせてくれるという、商品紹介案件動画で使われそうなやつです。

少し使ってみたところ、カメラの前の被写体を優先的にフォーカスするようなAF動作で、通常のモードよりもフォーカスするターゲットをやや柔軟に切り替えてくれるチューニングがされているように感じました。
(標準の動画モードでもやれないことは無いですが、被写体検出を入れていると執拗に顔にフォーカスを合わせ続け、入れていなくても、かなり粘り強く合わせ続けるのでピント合わせが面倒くさい)
使いこなすには多少慣れが必要そうですが、商品紹介でなくても活用できそうな気がします。


R50はレビュー用動画モードあり

またなぜかはわかりませんが液晶モニターの性能がちょっぴり上です。

R10 vs R50 のまとめ

調子に乗っていろいろ書いてしまいました。
まとめとして、双方に独自の利点はあるにせよ、
EOS R10は「自分で細かく設定・操作もしたい人」
「少し長めに動画撮影をしたい人」

そして
EOS R50は「カメラ任せで撮りたい人」
が該当するのではないかと思います。

もちろんどちらの機種も設定・カスタマイズはできますが、良い悪いは別問題で、R10の方が出来ることが多いのは事実です。

EOS R100はどう?

R100はR50からさらに機能をそぎ落とした廉価モデルです。

詳しくは記事の中で書きますが、EOS R100は同じエントリーモデルであるR50と比べて、以下が目立つ劣化ポイントです。

  • EOS R100の所感
  •  ・映像エンジンが旧世代
  •  ・オートフォーカス技術が旧世代
  •  ・被写体検出機能が旧世代
  •  ・液晶モニターが固定式
  •  ・タッチ操作ができない

な そ
に ん

多少フォローしますと…
R100の主要部分は旧世代の技術が流用されていて、新世代の技術を使ったR50と比べるとオートフォーカスなど見劣りはします。
が、まったく使えないというものでは決してありません。
旧世代だからと言って画質が劣悪というわけでもありません。安心してください。

でも一番の問題はそこではないと考えます。
映像エンジンやAF関連は使用者の腕でカバーできるかもしれませんが、可動式モニター無しタッチパネル無しは、撮影技術ではどうにもならなくて、無いと不便に感じる部分ではないかと、筆者は思うのです。

R100のターゲットは誰?

そもそもR100はスマートフォンからステップアップをしたい人を狙ったモデルではないの??
スマホならできるタッチ操作をなぜ省いたの?
スマホなら自撮りしやすいけどR100は自撮りしにくいよね?
元からターゲットがここではない可能性もありますが、とは言っても思い切って削ったなぁ、という印象しかないですね、悪い意味で。

操作性もあまりよろしくない

ボタンやダイヤルはR50とほぼ同じです。ダイヤルが1つしか無くてもR50のようにタッチ操作ができるならまだよかったのですが、R100はタッチパネルも非搭載なので、カメラに慣れてきていろいろやりたくなった時、何を変更するにしてもだいぶ不便に感じてしまうかもしれません。
キヤノンは完全にオート専用機として割り切って使って欲しいのでしょうか。


R50とR100のボディ比較

EOS R100を買うなら知っておいて欲しい4つのポイント

もう1つのエントリーモデルのR50と比べて、R100の実売価格が安くなっている理由は、あからさまにそぎ落とされた部分があるからです(もっと安くできるだろ!)。
何も知らない人が安さを理由にR100を購入して、使い始めて、その後R100の不便さに気が付いて、「スマホで良いじゃん」ってなってしまったら…。
カメラに見切りをつけられる、これが一番恐ろしいことです。
ですから決して価格だけでR100を選ばないでください。

次に私がR100に対して気になった4つのネガティブポイントをまとめましたので、これを理解して、ご自身が許容できるか十分検討してください。

1.液晶モニターが固定式だから自撮りが難しい

エントリークラスのカメラではなくても、今やセルフィーするのが当たり前の時代。
スマホなら画面を見ながらとれますが、R100はそれができません。

2.タッチができないため操作にはボタンとダイヤルを使う

ボタンがかなり少ないから操作に慣れやすいかもしれませんが、何をするにもワンクッション入るため、シャッターチャンスを逃すこともあるでしょう。
設定はいじらず完全にオート固定なら問題無いかもしれません。

3.連写性能がかなり弱い

連写性能は一昔前のデジタル一眼レフカメラの同じエントリーモデルで言うと、EOS Kiss X9iとかX8iとかのレベル、つまり8年前くらいの性能です。
同じエントリーモデルのR50の半分以下の枚数しか撮れません。

あなたの撮影スタイルが連写を多用する被写体の場合(例えば動物や素早い動きの被写体)は注意が必要です。

4.USB給電・充電ができない

バッテリーを充電するには専用の充電器が必要、と言うことです。
旅行先などでUSB充電アダプターやモバイルバッテリーから充電することもできません。

スマホでできていたことができないとなると、ストレスを感じるかもしれません。

EOS R100は初心者ではなく、ある程度分かっている人が割り切って使うカメラ

R100の小型軽量とリーズナブルな価格はうれしいポイントではありますが、その分多くを犠牲にしています。
性能が良い=画質が良い、と考えがちですがそれだけではなく、性能が良い=使いやすいも含まれるのです。
言い換えると、「性能が悪い=使いづらい」となるわけです。
公式では「初心者にオススメ」とありますが、個人的には初心者こそ少し背伸びをして、性能の良いカメラを使って欲しいと思ってます。
シャッターを切る以外の操作はカメラに任せるほうが失敗写真を減らすことができるからです。

R100はレンタルで扱いが無いので、記事を書くにあたり家電量販店で実機を触ってきましたが、他のレビュワーが指摘していた「本体起動時間の遅さ」はそこまで気にならなかったのですが、R50と比べると人物に対するオートフォーカスの食いつきが劣っていると感じました。
使えないわけではなく、比較すると旧世代の技術だなぁーやっぱ、と思えてしまうわけです。

あとしつこいですが、タッチ操作できないのでやっぱりちょっと不便ですね。

以上、かなり厳しめに発言しましたが、型落ちしたすごい昔のカメラ(もっと安いやつ)を使うよりは、R100の方が断然選択の価値はありますので、その辺りは目測を見誤らないようにしてくださいね!


R100はレンタルで扱いが無いので触りたい方は家電量販店様へ

余談ですが、公式ページなどをよく見ないとわからない情報として、R100はEXTENDER RF1.4x/EXTENDER RF2xを含めて一部のレンズが使えません。
特殊なレンズが多いので基本的に問題は無いとは思いますが、エクステンダーを使うことができないということは、知っておいた方が良いでしょう。

EOS R7はどうなん?

R7はミドルクラスのカメラなので、割と何でもできます。
初心者にはこのクラス唯一の「ボディ内手ブレ補正機構」搭載がうれしいポイントかもしれません。
とは言え価格がグンとアップするので、お金がある(大事)、本気でカメラをやりたい、すでにエントリーモデルで鍛錬を積んできた、しばらく買い換えないで長く使い続けたい、などの人にオススメ!となります。

R7とR10の比較記事は少し前に書いていまして、ここではR7を推しています。
今回の記事で「EOS R50がイチオシ!」と叫んでいますが、R50しか勝たんわけではありません。
条件に合う場合は、R7もR10も太鼓判です。オススメなのは変わりありません。

併せて参考にしていただければ幸いです。

まとめ

最近のカメラってすごいんですよ。
自分が撮りたい被写体を画面内に入れておけば、カメラが都合よくそれをわかってくれて、被写体にフォーカスを合わせ続けてくれるんです。
感度?絞り?シャッタースピード?
なんのことかわからなくても、シャッターを切るだけで、ほぼすべてをカメラにお任せで、綺麗でカッコいい写真が撮れる。
一昔前には考えもしなかった夢みたいなことが、実現可能になってきているのです。

ただし、対価としてお金がかかります。
でもカメラに興味を持ってくれた人には、是非ともこのすごさを体験してほしい…。

購入も良いですが、そう!レンタルがあります!
といわけで、APEX RENTALSのカメラレンタルサービス、どうぞよろしくお願いします。

EOS Rシリーズ ミドル&エントリーモデル比較表

最後におまけとして、再掲な部分もありますが、性能比較表と、コメントを載せておきます。
気を付けましたが間違っていたらごめんなさい。

発売日 & 価格


EOS R7

EOS R10

EOS R50

EOS R100
発売日
22年6月23日 22年7月28日 23年3月17日 23年6月22日
クラス
ミドル ミドル エントリー エントリー
実売価格※
約180,000円 約120,000円 約100,000円 約75,000円
レンタル料金2泊3日※
13,160円 9,800円 8,400円 取り扱いなし
ワンポイント

R7はこのクラスでは抜きん出た性能のため、やや高価です。

基本性能 & 画質


EOS R7

EOS R10

EOS R50

EOS R100
映像エンジン
DIGIC X DIGIC X DIGIC X DIGIC 8(旧世代
有効画素数
3250 万画素 2420 万画素 2420 万画素 2410 万画素
常用感度
ISO100〜32000 ISO100〜32000 ISO100〜32000 ISO100〜12800
測距輝度範囲(静止画)
EV-5.0〜20 EV-4.0〜20 EV-4.0〜20 EV-4.0〜20
ワンポイント

やはりR100の映像エンジンが旧世代なところが気になります。
EV〇〇というのは値が小さいほうが暗いシーンに強く、大きいほうが明るいシーンに強くなります。
つまりR7だけ少し暗いシーンに強めです。

オートフォーカス関連


EOS R7

EOS R10

EOS R50

EOS R100
AF技術
デュアルピクセルCMOS AF II デュアルピクセルCMOS AF II デュアルピクセルCMOS AF II デュアルピクセルCMOS AF(旧世代
EOS iTR AF X EOS iTR AF X EOS iTR AF X -
被写体検出 & トラッキング
人物(瞳/顔/頭部/胴体)
※瞳トラッキング
人物(瞳/顔/頭部/胴体)
※瞳トラッキング
人物(瞳/顔/頭部/胴体)
※瞳トラッキング
人物(瞳/顔)
※瞳AF
動物(瞳/顔/全身)
※瞳トラッキング
動物(瞳/顔/全身)
※瞳トラッキング
動物(瞳/顔/全身)
※瞳トラッキング
-
乗り物(スポット/全体) 乗り物(スポット/全体) 乗り物(スポット/全体) -
測距エリア(最大 / 横×縦)
約 100% × 100% 約 100% × 100% 約 100% × 100% 約 88% × 100%
エリア分割数(最大)
最大 651 分割 最大 651 分割 最大 651 分割 最大 143 分割
エリア分割数(最大)
最大 651 分割 最大 651 分割 最大 651 分割 最大 143 分割
ワンポイント

R100の控えめな性能が涙を誘います。

R7、R10、R50は、人物と動物の「瞳トラッキング」に対応しますが、R100は「瞳AF」にのみ対応。

検出する被写体はR50のみ「自動検出」があり、R7、R10は「人物/動物優先/乗物優先」から選んで設定する必要があります。
また動物は犬、猫、鳥に対応し、乗り物はモータースポーツに対応します。
R7より上位の機種になると鉄道や飛行機にも対応します。なんでもありですね。

測距エリアというのはわかりづらいかもしれませんが、かんたんに言い換えると、オートフォーカスの合う範囲です。このあたりは搭載されたAF技術の差が明確に表れた個所と言えるでしょう。

ファインダー & モニター & ボディ関連


EOS R7

EOS R10

EOS R50

EOS R100
ファインダー倍率
1.15 倍 0.95 倍 0.95 倍 0.95 倍
液晶モニター
可動式(バリアングル 可動式(バリアングル 可動式(バリアングル 固定式
タッチパネル機能
あり あり あり なし
SDカードスロット
ダブル(UHS-II対応 シングル(UHS-II対応 シングル(UHS-I対応) シングル(UHS-I対応)
ボディ内手ブレ補正機構
あり
※ボディとレンズの協調制御対応
なし なし なし
センサークリーニング機能
あり あり あり なし
内蔵フラッシュ
なし あり あり あり
アクセサリーシュー
マルチアクセサリーシュー マルチアクセサリーシュー マルチアクセサリーシュー(従来のアクセサリーシュー接点無し 従来のアクセサリーシュー
USB充電・給電
可能 可能 可能 不可
バッテリー
LP-E6NH
※大容量
LP-E17 LP-E17 LP-E17
撮影枚数
ファインダー使用時:380枚
液晶モニタ使用時:660枚
ファインダー使用時:210枚
液晶モニタ使用時:350枚
ファインダー使用時:230枚
液晶モニタ使用時:370枚
ファインダー使用時:320枚
液晶モニタ使用時:400枚
ワンポイント

UHS-II規格に対応したSDカードを使えば、連写性能を引き出すことができます。
またR7のダブルスロットなら同時記録やリレー記録ができます。

バッテリーライフはR10が同クラス帯で一番悪く、たくさん撮影するつもりなら複数個バッテリーを持って行きたいところ。

マルチアクセサリーシューは、基本的には従来のアクセサリーシューの上位互換性のある、システム拡張が可能な次世代のインターフェース。
ただしR50だけ意味不明なことに、マルチアクセサリーシューだけど従来のアクセサリーシューとの互換性(接点)が無いという…別途アダプター経由なら互換性ありみたいですがなんでこんなややこしいことを。

なおR7のみ、カメラボディにフラッシュが内蔵されていません。
一般的にボディ内蔵フラッシュは「おまけ」のような性能のため、本格的に使いたいなら外部フラッシュを使ってね、ということでしょう。
まあ、あったらあったで、便利なときもあるんですけどね。

大きさ & 質量


EOS R7

EOS R10

EOS R50

EOS R100
大きさ(約)
132.0(幅)×90.4(高さ)×91.7(奥行)mm 122.5(幅)×87.8(高さ)×83.4(奥行)mm 116.3(幅)×85.5(高さ)×68.8(奥行)mm 116.3(幅)×85.5(高さ)×68.8(奥行)mm
質量(約)(本体のみ)
530 g 382 g 329 g 309 g
ワンポイント

実はR50とR100はボディサイズが同じです。
同じなのに、R100は元々軽かったR50より20gほどさらに軽くなっています。
20gも削るのはめちゃくちゃすごいと思いますが、実際にこの質量差を感じられるか?と言われると…。

一方R7はグンとでかく重くなりますが、動画性能が高いため、おそらく排熱の機構がボディサイズに影響しているのだと思われます。
またプロ機と同じバッテリーを使うため、撮影時の質量はさらに50gほど重くなっています。
ですが612gとのことなので、ミドルクラスのボディとしてはかなり軽い部類です。

その他の撮影性能


EOS R7

EOS R10

EOS R50

EOS R100
連写
電子シャッター時:最高約30コマ/秒
電子先幕・メカシャッター時:最高約15コマ/秒
電子シャッター時:最高約23コマ/秒
電子先幕・メカシャッター時:最高約15コマ/秒
電子シャッター時:最高約15コマ/秒
電子先幕時:最高約12コマ/秒
ワンショットAF時:最高約6.5コマ/秒
サーボAF時:最高約3.5コマ/秒
シャッタースピード
電子:1/16000秒〜30秒
電子先幕・メカニカル:1/8000秒〜30秒
電子:1/16000秒〜30秒
電子先幕・メカニカル:1/4000秒〜30秒
電子:1/8000秒〜30秒
電子先幕:1/4000秒〜30秒
電子先幕:1/4000〜30秒
静止画撮影
7RAWバースト(約3200万画素)、DPRAW
フォーカスブラケット、インターバルタイマー
クリエイティブフィルター
自動水平補正(静止画)
RAWバースト(約2400万画素/クロップ)、DPRAW
フォーカスブラケット、インターバルタイマー
クリエイティブフィルター
デジタルテレコン(2倍、4倍)
フォーカスブラケット
クリエイティブフィルター
クリエイティブフィルター
動画撮影
4K/30p(7Kオーバーサンプリング)、4K/60p、フルHD/60p、フルHD/120p(ハイスピード)
タイムラプス(4K/30p、フルHD/30p)
4K/30p(6Kオーバーサンプリング)、4K/60p(クロップ)、フルHD/60p、フルHD/120p(ハイスピード)
タイムラプス(4K/30p、フルHD/30p)
4K/30p(6Kオーバーサンプリング)、フルHD/60p、フルHD/120p(ハイスピード)
タイムラプス(フルHD/30p)
4K/24p(クロップ)、フルHD/60p、HD/120p(ハイスピード)
タイムラプス(4K/30p、フルHD/30p)
1回の最大動画記録時間
通常:最大6時間00分00秒
ハイフレームレート:最大1時間30分00秒
通常:最大2時間00分00秒
ハイフレームレート:最大30分00秒
通常:最大1時間00分00秒
ハイフレームレート:最大15分00秒
通常:最大29分59秒
ハイフレームレート:最大7分29秒
動画撮影その他
HDR PQ
ステレオマイク
Canon Log 3
HDR PQ
ステレオマイク
クリエイティブフィルター
HDR PQ
ステレオマイク
クリエイティブフィルター
自動水平補正(動画)
モノラルマイク
クリエイティブフィルター
ワンポイント

R7はさすがの高性能。
動画はクリエイティブフィルターのようなカメラの自動処理機能はなく、自分で後から処理する前提のプロ向け映像記録(Canon Log)ができます。硬派ですね!押忍!

なぜかわかりませんがR50だけ4Kタイムラプス動画非対応です。

静止画のDPRAWは、現像処理時に高度な微調整が可能な、キヤノン独自の保存形式です。

雑多なスナップ写真集












※記事内の表記金額は2024年1月時点のものとなります。

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