トップ > 今月の特集
これからのスタンダードパソコン!LIFEBOOK A5510/Dのご紹介

今回はWindows10搭載の富士通製ノートパソコン「LIFEBOOK A5510/D」をご紹介します。
こちらのPC、APEX RENTALSで取り扱いを開始して1年ほど経過いたしましたが、2021年8月現在、保有台数はなんと300台以上!
Windows10搭載のスタンダードノートパソコンではナンバーワンの地位に君臨していると言って良いでしょう。

この人気の秘訣はなんでしょうか!?
そこそこのスペックと安価なレンタル価格の、絶妙なバランスから来ているものと、筆者は推測します!
絶対的な強みはありませんが、なんでもほどほどにこなせる、そんな特長をご紹介していきたいと思います。

パソコンのレンタルはこちら

伝えたいこと

APEX RENTALSではA5510/Dを含め、標準的なスペックのノートパソコンを多数取り扱っていますが、スペック差はあれどレンタル料金はそこまで大きく異なっていません。
とはいえ最安のものと比べるとA5510/Dは2泊3日のレンタル期間で1000円ほど差が現れますので、可能な限り安価なパソコンを借りたい!という方にとっては、A5510/Dは残念ながら選択肢から外されてしまうでしょう。

ですが、今回の記事では声を大にして言いたい!
1000円は大金ですが、わずか1000円ほどで得られる快適さがあるんです!と。
予算が限られているのはわかります。わかりますが、パソコンで効率よく作業するには、やっぱり性能、と言うよりも、新しい技術が大事なんです!


さっそくですが、記事内で使用するパソコンの基本スペック比較表をご覧ください。

  A5510/DA5510/D A574/HWA574/HW
OS Windows 10 Pro(64bit) Windows 10 Pro(64bit)
CPU Core i5-10210U 1.60GHz Core i5-4300M 2.6GHz
メモリ 8GB 8GB
ディスクドライブ SSD256GB SSD240GB
ディスプレイ 15.6型ワイドフルHD(1920×1080ドット) 15.6型ワイドHD(1366×768ドット)
グラフィックス Intel UHD Graphics Intel HD Graphics 4600
バッテリー リチウムイオン 72Wh リチウムイオン 24Wh
無線LAN IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax準拠(Wi-Fi 6 IEEE 802.11n/a/g準拠(Wi-Fi 4)

気になったところを解説します。
CPUですが第4世代と第10世代の違いがあります。CPUの違いは処理能力の差として表れます。
周波数(Hz)だけ見ると第4世代の方に軍配が上がると思われがちですが、詳細な仕様を見ると「コア数」や「キャッシュ」が倍、「ブースト時の周波数」が倍以上、「消費電力」が半分以下です。※表上にリンクを貼ってますのでご確認下さい
総合的に判断すると、第10世代のCPUの方が断然上だとわかります。

次にバッテリー、容量が3倍も違います。
地味なところですが、AC電源がとれないところでも使いやすくなるところは、A5510/Dの大きな特長でしょう。
バッテリーが増えているにもかかわらず、重量は200gほどですが軽くなっています。その分剛性は失われている気がしますが…。

個人的な要チェックポイントは無線LAN、すなわちWi-Fiのバージョンです。
A5510/DはWi-Fi 6に対応する数少ないレンタルパソコンです。Wi-Fi 6対応のルーターでネットワーク接続できるなら、通信速度の大きな違いがあるはずです。
Wi-Fi 6についてかんたんに解説した記事もございますので、合わせてどうぞ。

次節より、A5510/DとA574/HWにさまざまな処理をさせて、その結果を比較していきます!

A5510/D vs A574/HW 性能比較7番勝負

OSの起動時間対決

A5510/D 約15秒
A574/HW 約17秒
0秒
10秒
20秒

どちらのパソコンもSSD搭載ですので、OSの起動にストレスは感じませんが、わずかながら2秒の差が現れました。こちらに関してはまあ誤差でしょう。

「ドラゴンクエストX」のベンチマーク対決

続いて各種ベンチマークを実行していきます。まずは「ドラゴンクエストX」のベンチマークです。
動作に必要なスペックはざっくりと以下のようなものですが…さっそく計測してみましょう。

  • CPU:Intel Core i3 2.0GHz 相当以上
  • メモリ:3GB以上
  • グラフィックス:Intel HD Graphics 4000 VRAM 256MB 以上
A5510/Dの結果:スコア10178
DQ10 A5510/D
A574/HWの結果:スコア4244
DQ10 A574/HW

DQXはそこまでマシンスペックを要求しないゲームですので、とりあえず遊ぶだけならA574/HWの方でもいけそうですね!
もちろんA5510/Dなら快適に遊ぶことができます。

「ファイナルファンタジーXIV」のベンチマーク対決

続いて「ファイナルファンタジーXIV」のベンチマーク。
動作に必要なスペックは以下のとおりで、ドラクエよりは若干高スペックを要求してきます。

  • CPU:Intel Core i5 2.4GHz 以上
  • メモリ:4GB以上
  • グラフィックス:NVIDIA Geforce GTX750 以上
A5510/Dの結果:スコア4066
FF14 A5510/D

A5510/DはフルHD液晶のためフルHD設定でも走らせてみましたが、ゲームプレイは厳しい結果でした(スコア2142)。

A574/HWの結果:スコア1905
FF14 A574/HW

どちらの機種も画面の解像度を低くするとそれに伴いスコアが上昇しましたが…FFXIVを遊ぶには専用グラフィックス機能が無いと辛いようです。

ディスクドライブベンチマーク対決

ベンチマーク対決の最後は、CrystalDiskMark(クリスタルディスクマーク)を使ってSSDの性能をチェックしてみました。

A5510/Dのベンチマーク結果
ベンチマーク A5510/D
A574/HWのベンチマーク結果
ベンチマーク A574/HW

結果としてシーケンシャル、つまり連続的なデータの読み込みおよび書き込み速度は、A5510/DもA574/HWもほとんど変わりませんでした。

一方ランダムな読み込み・書き込みは若干ですがA5510/Dの方が気持ち速い結果となりました。
これはすなわちWindowsやソフトウェアの操作、ウェブブラウジングなどに有利という結果です。
日常的に行う作業で差が出てくれる方が、性能の差を感じやすいかもしれませんね。

巨大ファイルコピー対決

CrystalDiskMarkの結果を踏まえて、ベンチマークソフトではなく、実ファイルを用いてコピー操作を行ってみました。
ここではおおむね1GBを超える動画ファイルを10個ほどコピーしてみます。
まずはカードリーダーから内蔵SSDへのコピーです。 ※黄色のゲージがA5510/D、赤がA574/HWの結果です

1GB超ファイル10個コピー(USBからSSD)
A5510/D 約2分23秒
A574/HW 約3分3秒
0秒
1分30秒
3分

カードリーダーとPC側のUSB端子はUSB3.0。この実験では若干差が現れましたが、カードリーダーの性能がボトルネックになると思いますので、何度か計測しても大きく差が開くことは無いような気がします。

続いて内蔵SSD内でのコピーです。

1GB超ファイル10個コピー(SSDからSSD)
約1分5秒
A574/HW 約3分35秒
0秒
1分30秒
3分

SSD内でのコピーには差が顕著に現れました。CPUやメモリの性能差でしょうか。

大量ファイルコピー対決

続いてデジカメで撮影した5〜20MB程度の画像ファイルを1000枚ほどコピーしてみました。
カードリーダーから内蔵SSDへコピーの結果はこのとおり。

数MBファイル1000個コピー(USBからSSD)
約2分7秒
A574/HW 約4分14秒
0秒
2分
4分

動画ファイルの時とは違い、かなり開きました。世代の古いCPUは大量ファイルの処理が苦手なのかもしれません。

続いて内蔵SSD内でのコピーです。

数MBファイル1000個コピー(SSDからSSD)
約1分4秒
A574/HW 約3分1秒
0秒
2分
4分

巨大ファイルのときと同様に、SSD内のコピーではA5510/Dが安定して早くなることが分かります。

動画エンコード対決

最後に5分ほどの4K/30p動画を、1280×720のMP4/30p動画に変換してみました。
使用したソフトウェアはSonyのカメラをお持ちなら無料で使える「PlayMemories Home」です。

動画エンコード(4K/30pからHD/30p)
A5510/D 約14分13秒
A574/HW 約20分26秒
0秒
10分
20分

個人的な感想としては、A574/HWが思ってたよりも検討しているな、といったところでしょうか。
とはいえ所詮、どちらも標準的なスペックのノートパソコン。
たまに動画を変換するだけなら許容できる時間かもしれませんが、動画編集が趣味で頻繁に変換するようなら厳しい性能です。A574/HWは特に厳しい気がします。

動画編集を主とした利用ならハイスペックパソコンを利用しましょう!
ハイスペックパソコンのレンタルはこちら

LIFEBOOK A5510/Dの外観をチェック

記事の最後は外観チェックといきましょう。A5510/Dの見た目など、いくつかご紹介していきます。

結論から言うと、LIFEBOOKは新しい機種がは出るたびに中身の性能は順当にUPしていますが、外見については進化しているとは言えません。
良い意味でも悪い意味でも従来通りですので、使用感が悪くなったわけではありませんのでご安心ください。

キーボード&タッチパッド

まずはキーボードとタッチパッドを見てみましょう。
はい、このようにいつものLIFEBOOKです。
チープ感はありますが、決してタイピングしづらいキーボードではありません。

キーボード&タッチパッド

液晶ディスプレイ

ディスプレイ性能はいかがでしょうか。

液晶ディスプレイ正面

違いが分かりやすいようにA574/HWと並べて写真を撮ってみました。
A5510/DはフルHD(1920×1200)、A574/HWはHD(1366×768)と、スペックからすでに違いはありますが、正面からの見た目は両者とも全く問題なく、ほとんど変わらない気がします。

液晶ディスプレイ斜め

続いて画面斜めから見たようす。
A5510/Dは正面と変わりませんが、A574/HWは視野角が狭いため彩度が低下し薄くくすんだ感じになっています。
なお、A574/HWの後継機種「A579/A(A579/C)」から液晶がフルHDパネルに変わり、そのときからこういった差が生まれています。
嫌みな言い方をすると、前機種の「A579/A(A579/C)」から液晶は進化していないとも言えます。

ともあれパッと見たところぎらつきざらつきを感じない良液晶ですので、目の疲れにくさという点でもA574/HWを使うよりはA5510/Dを使う方が作業効率はUPすると思います。

豊富な接続端子

A5510/Dの接続端子は、USB3.2.1が4つ、HDMIとVGAの映像出力端子が各1ずつあります。
残念ながらType-C端子はありません。

接続端子

USBについて補足です。
USB3.2.1と書いていますが、要はUSB3.0と同じです。10年以上も前の枯れた規格です。
USB3.2.1とリネームされただけで、別に性能は向上していませんのでご注意ください。

ちなみにA5510/DにはDVDドライブやウェブカメラも搭載されています。
ウェブカメラはともかく光学ディスクドライブは、近年のノートPCだと省略されやすいところですので、ごく普通のパソコンをお探しの方にとっては評価できるポイントでしょう。

まとめ

順当に進化しているLIFEBOOK A5510/D、いかがでしたでしょうか。
見た目はほぼ変わらずなので目新しさはありませんが、わずかな価格UPと引き換えに性能はそれなりにUPしたのがお分かりいただけたと思います。

今の時代、どんなことをするにしてもパソコンは無くてはならない存在です。
スタンダードなパソコンをお探しなら、ご予算の許す限りA5510/Dをレンタルしていただき、その結果少しでも快適な作業に繋がれば幸いです。