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RICOH GR III レビュー

高画質を手軽に楽しく!究極のスナップシューター RICOH GR IIIレビュー

つ…ついにビデオエイペックスでも究極のスナップシューターGR III のレンタルが始まりました!

コンパクトなボディにデジタル一眼カメラクラスのセンサーが搭載された高画質コンパクトデジカメ。旅行だけじゃなくちょっとしたお出かけにもピッタリで、いつでも持ち歩きたくなる。
今回はそんなGR III をご紹介したいと思います。

GR III のスペック紹介

それでは、さっそくGR III を触ってみましょう。
コンパクトデジカメ(コンデジ)なので片手に収まるコンパクトサイズ、重さもバッテリー込みで257 グラム程しかないので、持ち運びでも撮影でも重さが苦になることはありません。

RICOH GR III
手のひらサイズでデジタル一眼クラスの画質を楽しめます

しかし、センサーはデジタル一眼カメラと同サイズのAPS-C クラスのセンサーが入っています。一般的なコンデジやスマートフォンのセンサーが1/2.3 型程度なのでセンサーサイズは約13倍もあります!
これだけでも十分高画質なカメラだというのはご想像できると思いますが、GRIII はこのコンパクトサイズで大型センサーを搭載していながら、手振れ補正機能も搭載されています。
その為、スローシャッターなどの撮影でも手持ちで十分撮影しやすく、シャッターチャンスを大きく広げる事ができます。

RICOH GR III作例

レンズは焦点距離18.3mm (35 ミリ判換算で約28mm 相当)F2.8 の明るい単焦点レンズです。
ズームは出来ないので、撮りたいものには自分から近づいたり離れたりしながら調整をしなくてはいけませんが、とても綺麗な描写をするレンズが搭載されています。

RICOH GR III作例

シンプルな操作性

GR III の操作はいたってシンプル、まず撮影モードは上部のモードダイヤルで選びます。

RICOH GR III

背面の液晶画面右上にあるレバーは左右に動かすと露出補正ができる一方、押し込むと
「イメージコントロール(JPEG の画質設定)」
「フォーカスエリア」
「測光モード」
「記録形式」
「アウトドアモニター(画面の明るさ)」
の設定メニューが入っています。

RICOH GR III

十字キーボタンにもよく使う設定が割り当てられているので、撮影時に必要な設定はほぼこの中で完結します。
もし他に使いたい設定があれば、Fn ボタンに任意の設定メニューを割り当てる事も可能です。

RICOH GR III作例

こだわりの色設定

撮影時の色は「イメージコントロール」から選べます。
「スタンダード」「ビビッド」「モノトーン」
「ソフトモノトーン」「ハードモノトーン」
「ハイコントラスト白黒」「ポジフィルム調」
「ブリーチバイパス」「レトロ」「HDR」
「カスタム1・2」
と、設定も豊富です。
一番標準的な設定「スタンダード」でも十分鮮やかな写真が撮れます。

RICOH GR III
RICOH GR III

「RAW 記録をして後からパソコンで色づくり」という事ももちろん可能なのですが、スナップシューターらしくその場の空気を感じ取って、撮って出しで写真を楽しめるよう色づくりされている印象です。
このあたり、同じくRICOH 製のデジタル一眼レフであるPENTAX と同じ印象を受けます。

RICOH GR III

しかし、GR III とPENTAX は性能面で共有している機能はありますが、色の作り方はPENTAX よりもGR IIIの方がフィルムっぽさを追求しているような印象を受けます。

RICOH GR III

ビビッドやポジフィルム調という設定は特にフィルムらしさを感じる設定ですが、フィルム現像時の手法であるブリーチバイパス(別名銀残し)を再現した色設定もおもしろいです。
ブリーチバイパスは、現像する時にフィルムや印画紙にあえて銀を残す事により、味わい深い独特な色を出す手法です。
暗く重々しい印象になりますが、映画の1 コマを切り取ったような写真が撮れます。

RICOH GR III

GR III にはモノクロの設定が4 つもあります。色がなくてもそれぞれ違った描写がされるので、それぞれの設定で違いを試してみるのも面白いですよ。

RICOH GR III
RICOH GR III

デフォルトカラーに縛られない、自分だけの色を作り出そう!

GR III のイメージコントロールは、どの設定も自分好みに色をカスタムできるようになっています。
背面の液晶画面右上にあるレバーを押して、使用したいイメージコントロールを選択した上でFn ボタンを押すと、ほとんどの色設定で『彩度、色相、キー、コントラスト、コントラスト(明部)、コントラスト(暗部)、シャープネス、シューティング、明瞭度』を自分好みにカスタムできます。

RICOH GR III作例

モノクロ系の色では一部いじれない設定もあるのですが、代わりに『調色、フィルター効果、粒上感』といった モノクロのトーンに合った色調整機能が追加されています。

RICOH GR III

もちろんホワイトバランスも調整可能ですので、街歩きをしながら出会った被写体に対してその時感じた直感で 色を作る。
こんな色で撮ってみたらどう写るだろう?自分らしい色を作りたい!
そんな気持ちを胸に「自分色の写真撮影」を存分に楽しめるカメラになっています。

筆者のお気に入りとしては、ポジフィルム調設定にしながら露出を少し下げて、ホワイトバランスを少しグリーンかブルーに寄せながら、コントラストの明度と暗部をいじるとよりフィルム感が出て楽しかったです!
モノクロでは粒上感という粒子の量も設定までできるので、まだまだ試してみたい設定がたくさんあります!

RICOH GR III作例

便利な手振れ補正機能

GR III にはセンサーシフト式3 軸・4 段のボディ内手振れ補正が搭載されています。そのおかげで、多少のスローシャッターでも手持ち撮影を楽しめます。

RICOH GR III

また、PENTAX 機と同様に手振れ補正機能を応用した機能も備わっています。
センサーを傾けて水平補正をする機能や、センサーを微振動させてローパスフィルター効果を作り出すローパスセレクター等、便利な機能が搭載されています。

まとめ

いかがですか?
筆者好みのちょっぴり偏った視点でのご紹介になりましたが、とにかく「高画質を手軽に楽しく」という言葉に つきます!

もちろん今時のカメラでは当たり前と言っていい、スマホへの画像転送も対応しています!
こちらのブログではご紹介しきれない機能もたくさんございますので、細かいスペックは弊社の商品ページやメ ーカーページからもご確認ください!
きっとお出かけの相棒にしたくなりますよ!!

★良いところ★
・小型軽量で一眼画質!
・明るい単焦点レンズと手振れ補正搭載。
・撮って出しで楽しめるこだわりの色設定と、自分の色を作り出せるカスタム性。
・片手で必要な設定が全て可能!
☆ちょっとご注意☆
・ズーム機能が無い広角28mm(35mm 換算)レンズなので、遠くのものを撮るのには向きません。
※ただしクロップ機能を使えば焦点距離35mm / 50mm(35mm 換算)の構図サイズで記録が可能。
・カメラが小さい分バッテリーもコンパクトなので、撮影枚数は少なめ(新品満充電で約200 枚)
※弊社レンタル品は付属バッテリーが2 個ついていますのでご安心ください!
・EVF(電子ファインダー)が無いので、日中撮影では少し液晶画面が確認しづらい。
※アウトドアモニター設定を明るくすれば何とかなります!