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モニタリング用小型モニター徹底比較

モニタリング用小型モニターの徹底比較

あなたのお好みは?選べる4種の小型モニター!

今月は小型モニターにカテゴライズされる商品を4機種ご紹介したいと思います。実際に触ったりしましたが、それぞれ微妙に違っていてなかなか興味深いものがありましたので、お楽しみいただければ幸いです。

おなじみ簡易まとめ表から

まずは気になったポイントを表にまとめてみました。レンタル料金については2019年7月時点のものとなりますのでご注意ください。

  CLM-FHD5 SHINOBI 75SB LCD1015
メーカー ソニー アトモス エーディテクノ エーディテクノ
レンタル料金
(円/1泊2日)
3000 3400 3800 9000
インチ数 5.2 5.6 7.0 10.1
入力端子 HDMI HDMI HDMI、3G-SDI HDMI、DVI-D、VGA、特殊AV
出力端子 ヘッドホン ヘッドホン HDMI、3G-SDI、ヘッドホン ヘッドホン
スピーカー あり なし なし あり
視野角 公表なし 公表なし 160°(H)/160°(V) 170°(H)/ 170°(V)
質量(g) 270 196 375 1000
その他 フード付き 3D LUT対応、HDRモニタリング、タッチパネル フード付き スタンド付き

LCD1015だけえらく重いですが、こちらはスタンドの含めた重さとなっています。念のためですが、他の3機種はバッテリーを付けるとその重さも加算されますのでご注意を。
さて、以下より個別にやや詳しく見ていきましょう。

小型でカメラのアクセサリーシューに載せても使いやすい「CLM-FHD5」

CLM-FHD5はフルHD解像度の5.0インチモニターです。
ソニー製なこともあって、同じソニーαシリーズには特に親和性が高く、使いやすくなっています。

屋外撮影に大変便利

取り外し可能な遮光フードが付属。
さらにアダプターを使うことで、ビデオカメラ用のVシリーズ、Mシリーズバッテリー、デジカメ用のWシリーズにも対応するため、すべてレンタルいただかなくても、お手持ちのバッテリーを有効活用しやすくなっています。

その他付属品は?

接続用としてミニ、マイクロのHDMIケーブルが付属。HDMI-HDMIケーブルは付属しませんのでご注意ください。

以下は、視野角や実際の見え方、写り込み具合などを見ていただきたく、GH5Sからモニターへ出力したものを動画撮影したものです。参考にならないかもしれませんが…「CLM-FHD5」はソニー特有の寒色系よりかと思います。。

ATOMOSのノングレアポータブルモニター「SHINOBI」

続いて、NinjaやShogunといったポータブルレコーダーで人気のATOMOSから、5.2インチモニターSHINOBI(シノビ)です。こちらも解像度はフルHDとなります。

SHINOBIはタッチパネル搭載

設定項目がかなり豊富で初めはとっつきづらいかもしれませんが、SHINOBIはタッチによるダイレクトな操作が可能ですので、慣れればかなり使いやすいモデルなのではないかと。

LUT対応

200gを切る軽量さながら、HDR(ハイダイナミックレンジ)表示やLUT(ルックアップテーブル)にも対応。プロフェッショナルにも応えられるハイクオリティなモニターです。

気になる付属品は?

通常のHDMIのほかに、ミニ、マイクロのHDMIケーブルも付属しますので、モニターを借りていただくだけで様々な機器に接続が可能です。

実際の見え方ですが、「CLM-FHD5」と比べるとニュートラルな発色かなと思います。

HDMIだけでなくSDIの入出力も「75SB」

エーディテクノ75SBは今回ご紹介する4機種で唯一3G-SDIに対応する、7インチのポータブルモニターです。

また入力したHDMI信号をパススルーするHDMI出力端子を搭載するため、拡張性にも優れていると言っていいでしょう。(パススルーはSDIも同様)

付属品は?

取り外し可能な遮光フードが付属。
さらにバッテリーはキヤノンLP-E6Nに加え、ソニーNP-F970にも対応。つまり一眼カメラでもカムコーダーでも使いやすい仕様と言えるでしょう。

なお通常のHDMIのほかに、ミニ、マイクロのHDMIケーブルも付属しますが、BNCケーブルは付属しませんのでご注意ください。

実際の見え方は「SHINOBI」よりもさらにニュートラルな発色と思います。

自立スタンド付きの10.1インチモニター「LCD1015」

75SBと同じエーディテクノ製の業務用モニターで、HDMI以外にDVI-D、VGA、RCAのビデオ入力にも対応します。
解像度は残念ながらWXGA(1280x800)ですが、大きすぎでも小さすぎでもない、視認性の良さげな10インチというところが、本モニターを選択する際のポイントでしょうか。

上の写真のとおり、グレアパネルのため盛大に写り込みします。ただし発色が良いため、別段見えにくいといったことではありません。

カメラに装着するのではなく自立スタンドで

10インチともなるとカメラに載せる大きさではありません。そもそも三脚穴はありませんので、原則、装着済みの自立スタンドを活用する使用方法となります。
なおVESA規格に準じた75mmの壁掛け用ねじ穴を搭載するため、他の3機種とは違った「壁掛け」といった使い方もできます(レンタルで用意はしていません)。

電源駆動のみ!

バッテリー駆動ができないところが注意点ですが、紹介しておきながらなんですが、「LCD1015」は「ポータブルモニター」という括りの商品ではないのかもしれませんね。

「LCD1015」はこれまでの3機種と比べて明らかに彩度が高めです。

まとめ

以上、4種類の小型モニターをご紹介いたしましたが、気になったモニターはありましたか?
個人的注目はATOMOSの「SHINOBI」!タッチパネルなので操作性も良好なところがお勧めしたい点です。また他の機種より明らかに軽く取り回しやすいので、とりあえずモニタリングしたいという用途でしたらスマートに使えるかもしれません。

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