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Miracastを使ったワイヤレス接続ガイド

かんたんMiracastでプロジェクターと無線接続してみよう

先月9月末に掲載したばかりのエプソンプロジェクター EB-U42ですが、人気のレンタル商品となっています。
その魅力はいくつかありますが、ほどほどのサイズながら3600ルーメンという高輝度と、WUXGAの高解像度が特に目を惹くポイントなのではないでしょうか。

それ以外に注目すべき機能「Miracast」というものがあります。使ったことがない方が大多数だと思いますので、今回の記事ではMiracastを使ってプロジェクターとワイヤレスで接続してみたいと思います。

その前に、Miracastとは一体どのような機能なのでしょうか。今回の場合かんたんに言うと、スマホやパソコンとプロジェクターをWi-Fiを使って無線接続を可能にする規格です。
これまでケーブルで繋いでいたものが、ケーブルレス、つまり無線でつなぐようになっただけですので、あまり難しく考えることはありませんが、ケーブルで繋ぐときはそのケーブルの出力端子が無いと接続できないことと同じく、Miracastを使うにはMiracast対応の機器が必要です。

ワイヤレス接続対応プロジェクターはEB-U42以外にもいろいろあります。EB-U42は3600ルーメンとなりますので、レンタルされる際は明るさを踏まえてご検討ください。
EB-2142W(4200ルーメン)
EB-1780W(3000ルーメン)
PJ WX4152N(3500ルーメン)

パソコンでMiracastしてみる

Miracastを試す前にプロジェクターのネットワーク設定において「無線 LAN オン」の状態になっていることを確認してください。
公式のかんたんワイヤレス接続ガイド(PDFリンク)も合わせてご確認ください。

はじめにパソコンを使ってMiracastを試してみましょう。使用するマシンはWindows10搭載のLenovo X260です。
まず最初にデスクトップで右クリックして「ディスプレイのプロパティ」を表示させます。
その中に「ワイヤレスディスプレイに接続する」という項目があるので、そこをクリックします。

ワイヤレスで接続可能な機器を自動で検索&表示してくれますので、プロジェクターの識別名と同じものを選択します。基本操作はこれだけで、ミラーリングされた映像が投映されたら成功です。

プロジェクションモードの変更をクリックすると、画面の扱い方を変更することができます。
確認すると「複製」になっていますので、パソコンのディスプレイとプロジェクターからの投映画面が全く同じように表示されるわけです。

スマホでMiracastしてみる

次にAndroidスマートフォンで接続をしてみます。使用する端末はXperia X Compactで、搭載Androidのバージョンは6.0です。
まず設定を開き、「機器接続」をタップします。

続いて「スクリーンミラーリング」をタップ。

こちらも自動で機器を検出してくれますので、表示されたものをタップすることで接続完了です。
スマホは基本的にミラーリングでの投映となるようです。

AndroidタブレットでMiracastしてみる

最後にタブレットからもチャレンジしてみました。使用端末はASUS ZenPad 10(Z300CL)です。搭載Androidは5.0です。

こちらの端末は仕様表を見ても「Miracast対応」とは一切書かれていませんでした。端末内にもMiracastの文字が見当たらず(スマホのときはありましたよね?)不安になりましたが、Android4.2以上ならほぼ標準対応すると謳われていたため、何はともあれやってみよう、ということになりました。

結果、もちろん投映できました。
ただし名称が「PlayTo」というものになっていました。

操作はあいかわらず単純で、PlayToをタップすると自動で機器を検出してくれるため、出てきたものをタップするだけでOKです。

わずか2タップです。
難しい部分は各社独自名称を使うため戸惑うという点のみです。

まとめと注意点

このようにMiracastなら本当にかんたんに対応機器と繋ぐことができてしまうということが、お分かりいただけたと思います。
しかしながら残念なことに各社名称が統一されていないように見受けられ、こういったことが認知度の向上につながっていない理由なのではないでしょうか。

わかってしまえば数回タップ(クリック)するだけとかんたんなのですが、そもそも端末の仕様を見てもMiracastが使えるのか使えないのか(Windows8.1、Android4.2以上なら使えるはずなのですが)確信が持てません。
安心して使うことができるように、メーカーはもう少しユーザーフレンドリーを心がけてもらいたいものです。

また、今回の試用は短時間だったため起こらずすみましたが、Miracastは接続機器によっては頻繁に接続断されたりと、相性が大きく影響するようです。この点もやってみなければわからないため、どうしても不安を払拭することができません。
Miracastによるワイヤレス接続は便利でかんたんなので、対応するプロジェクターでは是非使っていただきたいのですが、Miracast以外の接続方法も考慮しておかなくてはなりません。

最後に重要な注意事項です。
Miracastと言うのはWi-Fiによる接続となるため、LTEや3GといったWi-Fiとは別のインターネット接続手段が無い場合は、Miracast使用中はインターネット接続ができません。
Youtubeなどのネット上のコンテンツはプロジェクターで投映できず、スマホ端末内の写真や動画を投映するのみ可能というわけです。

ちなみにMiracastはこれまで話に上がってきていないiOSやMacOSには対応しません。AirPlayのようなApple専用の規格とは別物だからです。
ではApple製品ではワイヤレス接続ができないの?と思われるかもしれませんがご安心を。
Epson iProjectionというアプリを使えば、AndroidとiOSには対応しますので、どうしても無線でつなぎたい場合はアプリを使うのも手です。


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Miracast対応のEB-U42のレンタルはこちらです

今回はマルチメディアプロジェクターEB-U42を使ってMiracastという機能を使ってみました。
Miracast を抜きに考えてもコストパフォーマンスに優れているため、そこまで広くない室内で使うけど明るくて楽に持ち運べるプロジェクターが欲しい、と言ったニーズに応えられる、ちょうど良い機種だと思います。
レンタルは以下の画像をクリックしてどうぞ。

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