EF-EマウントアダプターのAFスピードを検証
2016年6月末に一部のMetabones(メタボーンズ)のEF-Eマウントアダプターに新ファームウェアがリリースされました。
アップデートによりオートフォーカスの速度が大きく改善されたようです。
今回の特集では、フォーカススピードがどの程度になったのかを動画にしましたので、そちらをご紹介したいと思います。
対応のレンズでレンタル館取り扱いのあるものは以下の2種類です。
APS-Cフォーマット用
「EF-Eマウントアダプター SPEED BOOSTER ULTRA」
Full Frame用
「電子接点付 EF-Eマウントアダプター(Ver.4)」
ちなみにほとんど同じ大きさですが、スピードブースターのほうが薄くなっています。フルサイズ対応アダプターのほうがカバーしなくてはならないセンサーが大きいからでしょうか。
なおアップデートで追加された機能は以下のとおりです。
・瞳AF(α6300、α7シリーズ)
・高速なコントラストAF
・ダイレクトマニュアルフォーカス(DMF)
・スムーズな絞り
さっそくですが、動画はこちらです。(社内が汚くてすいません)
α7Sにマウントアダプター経由でEF16-35mm F2.8L II USM装着、EF70-200mm F2.8L IS II USM、続いて純正Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Zの順にAFスピードを検証しています。検証動画のダウンロード(120MB)
かんたんに使ってみての感想ですが、動きが激しい物をとらないならば、十分実用的なフォーカス性能だと感じました。
精度に関してはレンズによってはピントが合わせづらいのもありましたが、そうでなければフォーカススピードは純正品よりわずかに遅いかな?といった程度です。
αユーザーでキヤノンレンズの色付けが好きな人にとっては、今回のアップデートはとても朗報だったのではないかと想像できます。
マウントアダプターの2つのモードとは?
さて、今回のアップデートで弊社レンタル品は「アドバンストモード」というものをデフォルトに設定しお貸し出しするように手配を進めております。
EF-Eマウントアダプターには2つの動作モードがあり、その片方を設定しているわけですが、実は「アドバンストモード」ではなく「グリーンモード」と呼ばれる従来の方式の方がより好ましいとされているボディもあります。
2016年7月の時点で具体的には以下のものです。
- 【グリーンモードが好ましいボディ】
- α6300(APS-C) ┃ α7 II/α7R II(Full Frame)
これ以外のボディ、例えばα6000であったりレンタル館で取り扱いのあるα7Sの場合は、設定済みのアドバンストモードが適しているため、アダプタをレンタルいただいた際はそのまま対応のEFレンズを装着すればOKです。
問題は上述の3ボディをお使いの場合です。
お客様にてご使用前にモードの切替作業を行っていく必要が出てくるわけです。3ボディはいずれもレンタルでは取り扱いがないため、弊社では作業することができません。
モードの切替方法について
さて、さっそくモード切替のやり方について説明したいと思います。
繰り返しになりますが、この作業を必要とする対象のカメラは「α6300」「α7 II」「α7R II」です(2016年7月時点)。それ以外のαボディをお使いの方は、基本的に不要な作業となります。
操作は難しくはありません。手順は以下のとおりです。
- 【モード切替方法】
- 1.レンズやアダプターを付けずにカメラの電源をON
- 2.カメラにアダプターだけを装着
- 3.アダプター横のスイッチを押しながらEFレンズを装着
以上です。作業後にフォーカスの確認を行ってください。改善が見られないようでしたら失敗して売る可能性があります。
アダプター横のスイッチというのは下の画像をご参照ください。
なお注意点として、一度でもレンズまたはアダプターを外してしまうと、切り替えたグリーンモードが解除されアドバンストモードに戻ります。
フォーカスが遅くなったなど「おかしいな?」と思ったら、まずはモードが切り替わってることを疑ってみてください。
マウントアダプターレンタルは以下からどうぞ
今回ご紹介したアップデート済みのメタボーンズEF-Eマウントアダプターはこちらです。
マウントアダプターだけでももちろんお貸し出しOK、レンズと一緒でも非常にリーズナブルでレンタル中です。
EF-Eマウントアダプター SPEED BOOSTER ULTRA
電子接点付 EF-Eマウントアダプター(Ver.4)