発売されたばかりでレンタル館に早くも入荷した超望遠ズームレンズAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR。今回はこちらのレンズで撮影した写真をいくつか交えてご紹介していきます。
超望遠ながらリーズナブルで解像感も○
AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR
このレンズは500mmという超望遠域をカバーするズームレンズです。
他の似たようなズーム域のレンズと比較すると、実はかなり安価な部類に入ります。
リーズナブルとは言っても購入するとそこそこ値段は張りますが、レンタルならこの性能でこの低価格。ご利用頂きやすい商品なのではないでしょうか?
以下、具体的に比較表にしてみました。
レンズ名 | レンタル料金 (1泊2日) | メーカー希望小売価格 (税抜) | 発売日 |
AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR | 7,200円 | 310,000円 | 2013年3月14日 |
AF-S NIKKOR 200-400mm f/4G ED VR II | 20,000円 | 1,000,000円 | 2010年5月28日 |
AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR | 6,000円 | 175,000円 | 2015年9月17日 |
性能の差はもちろん販売価格に現れます。
どうやら「ナノクリスタルコート」という技術を使っているかどうかがポイントのようです。
このナノクリスタルコート。かんたんに言うとより画質を高める(というよりは低下させない)ためのすごい技術なのですが(詳しくはここでは割愛)、高度な技術が使われるレンズだから高価格になるのか、高価なレンズだから使われるのでしょうか。
とはいえ、今回ご紹介するAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRも素晴らしい性能を誇ります。画質はもちろん、実際に使ってみると特に手ブレ補正効果がかなり優れているように感じました。
こちらは発売されたばかりの新しいレンズですので、ナノクリスタルコートがなくても、上位の高額なレンズに迫る画質になっているのではないでしょうか。
カメラに装着するとこのようなバズーカ砲のようになります。
実際に月を撮ってみました
というわけで、先月ちょうど良く、月が地球にもっとも近づく周期「スーパームーン」に遭遇できたため、満月を撮ってみました。
都内のマンションのベランダより手持ちでの撮影です。
↑500mm側で撮影(縮小のみトリミングなし)
↑500mm側で撮影(縮小・トリミングあり)※クリックで拡大表示
いかがでしょうか。500mmのレンズで、換算750mmという望遠域を使って
、さらにトリミングすることで、ようやく画面いっぱいの月の画像にすることができました。
トリミングなしでやろうとすると、一体何mm必要になってくるのでしょうか…。
撮影者は超望遠レンズなど使ったことがない素人です。
確かにレンズは重く大変でしたが、それでもこんなにハッキリとした月の写真を、とてもかんたんに撮ることが出来ました。初めての割になかなか良く撮れたのではないでしょうか。
↑ちなみに200mm側で撮るとこんな感じになります。やはり小さいですね・・・。
さらにいろいろ撮ってみました
せっかくの機会ですので、スカイツリーや上野動物園に行き、かんたんに撮影してきました。
これらは少し画像補正しています。
明るい場所ではオートフォーカスの効きが速く、気持ちよく撮影できましたが、動物園では、被写体の前に網や柵が絶妙な位置にあると、そちらにオートフォーカスが合ってしまうことが多々ありました。
こういった場合は撮り方を工夫したり、マニュアルフォーカスを使わないとダメなので、手持ちだと使いづらい、というか大変です。
また、やはりと言いますか、200mm側よりも500mm側の方が、解像感が弱いと感じました。手ブレの影響が強いからかもしれませんので、いかに手ブレ補正機構が優れているとしても、超望遠撮影には三脚などがあった方が良いと思います。
まとめ
今回は超望遠ズームレンズ「AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR」で撮った写真とともに新レンズのご紹介をしました。
手軽に超望遠撮影が楽しめると謳ってますが、AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRはレンズだけで2kg以上あるため、文字通り「手軽に」というわけにはいかず、気合いを入れて臨まなければなりません。
ただ、手ブレ補正機構の効きがかなり良く、三脚等を使わず手持ちでもそこそこ撮影が楽しめたのは事実です。
とはいっても長時間の撮影は体に負担がかかる重さなので、適切な方法を模索して撮影を楽しんでみてください。
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